バルパライソはチリの首都サンティアゴから120㎞、バスで2時間弱、「バルパライソ海港都市の歴史的な町並み」として世界遺産に登録されています。
バルパライソは、19世紀初頭より発展したチリの主要な寄港地になり、イギリス、フランス、ドイツなど様々な国籍、人種が移り住み、教会もイギリス様式、ドイツ様式、プロテスタントの教会、シナゴーグがあります。建物もこれにあわせ多種多様な建築物が見られます。
パナマ運河ができたのちは、その港湾として重要度が衰退するものの、今も港湾としての重要な役割を果たしているようです。
このように歴史ある街ですので、いかにも歴史的建造物と思われる建物も見られますが、いかんせん町が汚い。
歩道ブロックが壊れ補修せず、土がむき出しになっているところが多数、埃っぽい。
そして、昨年行ったスペインなどの街並みでも見られましたが、とにかく落書きが多い。日本ではまあ、考えられないくらい汚している。
すこし埃っぽい街であるもの、ユニークな建築物、メインストリートには狭いながらもトロリーバスも走っています。
ガイドツアー
こんなバルパライソの街ですが、せっかくの世界遺産。ガイドと1対1の2時間ツアーに参加しました。
ガイドはアルバロさん。アラフォーくらいの地元の男性。
きれいで分かり易い英語を話します。
ツアーの出だしは、バルパライソの名物斜行エレベーター、フニクラです。
サンティアゴと違いバルパライソは海沿い以外斜面の町で、それを補うためこの斜行エレベーターがたくさん設置されたようです。元々私有であったのが、今では市の管理、市内に十数基あるそうです。すでに100年以上経っていて、有料です。
バルパライソは大きな建物こそありませんが、その景観やこれまで様々な人種を受け入れてきた街のつくりが近年になって、バックパッカーやアーティスト、音楽家に受け入れられその痕跡が、建物などの壁画となってあちこちで見られます。
下の壁画はチャーリーパーカーやエラ・フィッツジェラルドらを描いたものだそうです。