ウシュアイア
アルゼンチンの南端ウシュアイアは、マゼランが発見したフエゴ島の南端にあり、街は世界の終わり(fin del mundo)を掲げています。
ウシュアイアはブエノスアイレスから飛行機で約4時間、一部木造の瀟洒な空港ターミナルビルが迎えてくれます。
屋根の梁が木造です。
ウシュアイアの街は港を中心にそこから急激にせりあがり、下から商店街、少し上の住宅街、その先には森林があり、標高1000m程度の山々が背後に迫っています。緯度が低く風も強いためか比較的低いところに森林限界があるようで、すぐ山肌をあらわにしています。
宿
この日の宿は空港から5㎞ほど、街の中心部にほど近いところにあり、歩いても行ける距離でしたが、空港の案内にタクシー代をうかがうと3500ペセタ、街のつくりもわからないうえ、1ドルが約800ペセタ(銀行レート)5ドル程度かと思い宿まで利用することにしました。
宿は、個人の一軒家でしたが呼び鈴を押しても反応がない。やむなくメールで宿主とやり取りし、一時間ほど待ったところ宿主がみえ漸く宿の手続きに入りました。
現地払いの宿代は、Booking.comで予約した時はドル表示だったのですが、アルゼンチンペセタで支払ってほしいという。まあ、大きく変わらないだろうと思い同意すると、銀行レートより2割増し程の額を示されました。アルゼンチンの日々の為替レートの変動が大きく、これが実勢という。もともとが高額でもなかったこともあり、旅のしょっぱなから注文着けるのもどうかと思い受諾。
聞けば宿主は普段ここには住んでなく、この日と次の日は私一人で滞在することになりました。
ビーグル海峡ツアー
到着のその日の午後にビーグル海峡(ミニトレッキング付)ツアー( Beagle Channel navigation with mini trekking by Patagonia Explorer)に参加しました。
小さな双胴船(カタマラン)に20人ほどの客が乗り込み、桟橋を離れました。
ガイドの女性は、スペイン語と英語を屈指し交互に説明をしてくれます。
ミニトレッキング
10分ほど船を走らせるとツアー最初のメニューはミニトレッキングで、ビーグル海峡内の小島に上陸しました。
小さな桟橋に横付けし踏みしめられた小径を登っていきました。
ところどころに苔の塊があり、長い年月でつくられた苔を決して踏まないよう注意を受けました。手で触るとかなり堅い苔です。
この後行く予定の氷河で有名なエル カラファテ(地名)はこの植物のこととガイドの説明がありました。
ボートに戻り、さらに東へ30分ほどでウシュアイアのシンボル的建造物ビーグル海峡の灯台が見えました。
ボートはこの島に接近し乗客はポーズをとります。ウシュアイアの土産物屋には、この灯台のシャツや置物が多数あります。
ウミウとアシカ
灯台の島からボートは反転し、裏側に廻ります。するとウミウの大群が現れました。
さらにボートを進めるとアシカの群れがありました。数十頭でしょうか。
ウミウとアシカは捕食関係にないのでしょう、すぐ隣で共存しています。
アシカとの遭遇がツアーのメインでしょう。こののち帰路につきます。
帰る船内でお茶のサービス。都合3時間ほどのツアーでした。